辰野町町内一週駅伝
辰野町の誇る伝統行事の一つに町内一週駅伝がある。
ここ数年の成績は、2008年南部 2007年平出 2006年小野と、優勝チームが入れ替わっているが、それまでは南部チームの一人勝ちの状態が続いていた。
何故南部が強いのか?それはチームにスーパーサイヤ人のような選手がいるからだ。その人は県縦断駅伝の上伊那チームを率いる人である。そのほかにも県縦断駅伝の選手に選ばれる選手が在籍している。
辰野町の駅伝でエース区間と呼ばれる区間は最長距離とされる2区であるが、2区に並んで真のエース区間とされるのが5区(8分団屯所から沢底公民館まで)である。このコースはほとんどが登り坂の区間で区間1位と最下位との間にかなりのタイム差が生じる区間である。
数年前までこの区間の区間記録は、私のいる平出区出身の先輩が長い間破られること無く守られてきた。が、その南部のスーパーサイヤ人に一度破られると、翌年には記録更新がなされてしまった。
2007年に運良く平出が優勝できた年も、5区の区間賞は南部で、この時平出区は5区だけで南部に分単位で差をつけられてしまっている。
おそらく今後平出区が優勝できるのは阪神タイガースと同じくらい間を空けなければ無理であろう。
日本各地で行われている駅伝大会を見てみると、外国人助っ人がたくさん走るようになった。
が、箱根駅伝の場合は外国人選手はエントリーは2名、出場は1名という規定が設けられた。
全国高校駅伝では最長区間1区(男子10キロ・女子6キロ)での外国人留学生の起用が禁止された。
また全日本実業団対抗駅伝でも区間を再編成し、最も短い2区(8.3キロ)でのみ許可されることになった。
上記は外国人選手に対する規制であるが、なぜこのような規制をしているか?
それは1区で留学生選手が抜け出すと他チームの挽回(ばんかい)が難しくなることを問題視した結果」、そして「安易に外国人選手に頼らず、日本人選手の強化を促す」といった理由が挙げられている。
ではこれらを地方の田舎の小さな駅伝大会に当てはめてみると、外国人選手=実業団選手もしくは県縦断駅伝代表選手。日本人選手=町内一般住民ランナー。と読み替えられないだろうか。
5区で県縦断駅伝代表選手が抜け出すと他チームの挽回が難しくなる。
安易に県縦断駅伝代表選手に頼らず、町内一般住民ランナーの強化を促す。
と。
じつは県縦断駅伝代表選手が町内一週駅伝に参加できないようにする動きは過去にも存在したようであるが、別に参加を拒む必要は無く、全日本実業団対抗駅伝にならって強い選手は最短区会でのみ許可するようにすれば良いのだ。
そこで私が提案したいのは、
1、県縦断駅伝及び辰野町選抜選手は最短距離の区間のみ出場可とする。
この提案は平出が勝つためではなく、今までメダル獲得すら出来なかった他地区にも入賞する機会を提供し駅伝人口の増加に寄与することが目的なのである。
ゴルフにもハンディキャップなるものがあり、実力の差を埋める為のルールが存在するのは周知の通りだ。
勝利至上主義ばかりがスポーツではないことを解ってもらいたい。(2009.6.5)